愛犬・愛猫と備える防災。いざというときのための7つの準備

愛犬・愛猫と備える防災。いざというときのための7つの準備

防災用品をまとめたバッグのそばで過ごす犬と猫

犬と猫の防災ガイド

愛犬・愛猫と備える防災。
いざというときのための7つの準備

災害は、いつ起こるか分かりません。だからこそ、愛犬や愛猫のための備えは、特別なことではなく、いつもの暮らしの延長で少しずつ整えておくことが大切です。

フードや水をそろえるだけでなく、避難先の確認、迷子対策、キャリーに慣れる練習など、今日から始められる準備があります。いざというときに慌てないために、家族みんなで確認しておきたい7つのポイントをご紹介します。

※避難所でのペットの受け入れ方法やルールは、自治体や施設によって異なります。お住まいの地域の最新情報を事前にご確認ください。

1. 避難場所と避難ルートを確認する

まず確認したいのは、自宅周辺の指定避難所と、そこまでの安全なルートです。ペットとの同行避難が可能か、避難所でどのように過ごすことになるかも、自治体の案内で確認しておきましょう。

「同行避難」は、ペットと一緒に安全な場所まで避難することを指します。避難所で同じ室内にいられるとは限らないため、受け入れ条件や必要な持ち物まで確認しておくと安心です。

普段の散歩の途中で避難ルートを歩いてみると、危険になりそうな場所や、キャリーを持って移動するときの負担にも気づきやすくなります。

2. フード・水・薬をまとめておく

災害直後は、ペット用の支援物資がすぐに届かないことがあります。環境省のガイドライン改訂案では、フードや水などを少なくとも5日分、できれば7日分以上用意することが示されています。

いつも食べているフード、水、食器に加え、現在使用している処方薬や療法食がある場合は余裕を持って準備しましょう。フードは賞味期限を定期的に確認し、日常で使いながら買い足す「ローリングストック」にすると、無理なく新しい状態を保てます。

優先して用意したいもの

  • いつものフードと飲料水
  • 処方薬・療法食(必要な場合)
  • 折りたたみ式の食器
  • トイレ用品、ペットシーツ、処理袋
  • タオル、ウェットシート
ペット用のフードや水、食事、衛生用品をまとめた防災用品
必要なものは一つの場所にまとめ、定期的に中身を確認しましょう。

3. 安全に移動できる道具を準備する

犬には首輪やハーネス、伸びないリードを。猫や小型犬には、扉がしっかり閉まるキャリーやケージを用意します。普段使っているものでも、留め具のゆるみや本体の劣化がないか定期的に確認しましょう。

避難時は飼い主も荷物を持って移動します。必要なものを一つのバッグにまとめ、実際にペットと一緒に持ち運べる重さか試しておくことも大切です。

4. 迷子になったときの対策を重ねる

災害時には、驚いたペットが逃げ出したり、飼い主とはぐれたりする可能性があります。迷子札には現在の連絡先を記載し、犬の場合は鑑札や狂犬病予防注射済票も確認しておきましょう。

マイクロチップを装着している場合は、登録情報が今の住所や電話番号になっているかを見直します。首輪や迷子札は外れることもあるため、複数の方法で身元が分かるようにしておくと、再会につながりやすくなります。

キャリーと迷子札を確認して災害に備える飼い主
道具の状態と連絡先は、日頃から確認しておくと安心です。

5. 健康情報と写真をすぐ出せるようにする

ペットの名前、年齢、性別、持病、服薬、かかりつけ動物病院、ワクチン接種歴などを一枚にまとめておきましょう。紙で防災バッグに入れ、スマートフォンにも保存しておくと、どちらかが使えない状況にも備えられます。

全身の特徴が分かる最近の写真と、飼い主が一緒に写った写真も役立ちます。家族以外の人に預ける場合や、離ればなれになったときに確認しやすくなります。

6. キャリーやケージに慣れる時間をつくる

災害が起きてから初めてキャリーに入ろうとすると、ペットの負担が大きくなります。日頃から部屋に置き、おやつや毛布を使って「落ち着ける場所」として慣らしておきましょう。

犬は「おいで」「待て」などの基本的な合図、猫は洗濯ネットやキャリーに落ち着いて入る練習も役立ちます。短い時間から始め、無理に押し込まず、その子のペースに合わせることが大切です。

日頃からキャリーに慣れて落ち着いて過ごす猫
キャリーを普段から安心できる場所にしておくことも、大切な備えです。

7. 家族で役割と預け先を決めておく

災害時に家族が別々の場所にいることも想定し、誰がペットを迎えに行くか、どこで合流するかを話し合っておきましょう。自宅で一緒に避難できない場合に備え、親族、知人、ペットホテルなど、一時的な預け先の候補も複数考えておくと安心です。

連絡が取りにくい状況でも動けるように、決めた内容は家族で共有し、防災バッグにも入れておきます。

一度に完璧を目指さず、今日できることから

防災の準備は、一度そろえたら終わりではありません。フードや薬の期限、連絡先、避難所のルール、道具の状態は少しずつ変わります。季節の変わり目や防災の日など、確認する日を決めておくと続けやすくなります。

まずは、地域の避難情報を確認する、迷子札の連絡先を見る、キャリーを部屋に出してみる。その小さな一歩が、もしものときに愛犬・愛猫を守る力になります。

参考情報
環境省「ペットの災害対策」「人とペットの災害対策ガイドライン<一般飼い主編>」「人とペットの災害対策ガイドライン」改訂案
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